第4回オンラインセミナーを開催しました
2025年5月7日(水)、第4回日本子ども健康科学会オンラインセミナーを開催いたしました。
開会のご挨拶を青木内科循環器科小児科クリニック 副院長 青木真智子先生からいただいた後、第1部では名古屋市立大学大学院 特任教授/藤田医科大学総合アレルギー科 客員教授 大矢幸弘先生を座長に東京大学 大学院医学系研究科 栄養疫学・行動栄養学 特任教授 大久保公美先生による「エビデンスから離乳食を考える」、第2部では大阪南医療センター 小児科医長 井上徳浩先生を座長に国立成育医療研究センター アレルギーセンター 行動機能評価支援室 室長 山本貴和子先生による「最新のエビデンスから考えるアレルギー予防のための離乳食は」と題してお話をいただきました。
閉会の挨拶は大矢幸弘先生にお願いいたしました。
今回のセミナーでは下記のお話をいただきました。
第1部「エビデンスから離乳食を考える」
・離乳食=食べる練習+将来の食習慣づくり
・離乳期の食事は子供だけの問題ではなく、保護者(母親)の食習慣や社会経済的要因が深く関係
・妊娠前からの食習慣の改善が離乳期支援の出発点
・個々の家庭だけの問題ではなく、社会全体での支援体制の構築が求められる
・日本では離乳期の「何を・どれだけ・どのようにたべているか」に関する定量的研究が不足している為、基礎研究の蓄積とエビデンス構築が急務
第2部「最新のエビデンスから考えるアレルギー予防のための離乳食は」
・妊娠中の母親の食事はどうしたらよいか
・母乳はどうしたらよいのか
・牛乳アレルギー予防のためには
・鶏卵アレルギー予防のためには
・市販のアレルゲン早期導入食について
・摂取する順番・量について
・摂取する頻度について
・家族はアレルゲン摂取除去が必要か
・アレルギーマーチ抑制のための食事
多くの方にご視聴いただき誠にありがとうございました。質疑応答では、お時間の関係で全てのご質問にお答えできず申し訳ございませんでした。
大久保先生、山本先生、最新のエビデンスに基づく大変貴重なお話をありがとうございました。妊娠前からの食生活の重要性を実感することができ、大変勉強になるご講演でした。