第5回オンラインセミナーを開催しました

2026年1月10日(土)、第5回日本子ども健康科学会オンラインセミナー「子どもの育ちと学びを飛躍させる転換点-カスプの作り方-」を開催いたしました。

本セミナーは、法政大学文学部心理学科 教授 島宗理先生を座長に迎え、UMass Chan Medical School Associate Professor Dr. Janet Twymanより「行動転換を引き起こす新しい技法」と題したお話をいただきました。また、ご挨拶と企画説明を西軽井沢学園 理事長 奥田健次先生に、逐語訳は清水裕文先生にご担当いただきました。

まず島宗先生より、行動カスプの基本的な考え方が紹介されました。行動カスプとは、ある行動や行動レパートリーを獲得することで、新たな環境や学習機会、社会的相互作用へのアクセスが可能となり、その後の発達や学びが大きく広がる「世界を広げる扉」として捉えられる概念です。歩行や流暢な読字といった具体例を通して、膨大な学習項目すべてを教えるのではなく、「何を教えれば、その先の学びが自然に広がるのか」という視点の重要性が説明されました。

続いて Dr. Twyman より、行動カスプの具体例と、それを形成・促進するためのテクノロジーの活用について講演が行われました。補助代替コミュニケーション(AAC)、視線追跡技術、AR・VR などの事例を通して、テクノロジーはそれ自体が目的ではなく、行動カスプを生み出す行動変化を支援・促進する手段として位置づけることの重要性が強調されました。

また、参加者が具体的な行動例について行動カスプに該当するかを検討する参加型セッションも行われ、学際的な視点から理解を深める機会となりました。本セミナーを通じて、行動カスプは教育・医療・心理・福祉など多様な分野に共通する重要な概念であり、今後の実践や研究への展開が期待されることが示されました。

多くの方にご視聴いただき、誠にありがとうございました。質疑応答では時間の都合上、すべてのご質問にお答えできず申し訳ございませんでした。

本セミナーは、子どもの育ちや学びを支えるうえで、どのような関わりや工夫が将来につながるのかを考える有意義な機会となりました。Dr. Janet Twyman、島宗先生、奥田先生、清水先生には、貴重なお話を賜り、心より御礼申し上げます。

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