リレーエッセイNo.25 「子どもたちの元気のために周りの大人ができること 松嵜くみ子先生」

日本子ども健康科学会事務局でございます。
平素より、当学会の活動に格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
さて、リレーエッセイ第25回は、跡見学園女子大学 心理学部 臨床心理学科 教授 松嵜くみ子先生にご執筆いただきました。

 日本の子どもたちの自尊感情が低いことが話題になって、ずいぶんたちます。
無邪気で元気な子どもたちに、あまり出会うことができません。

 子どもたちの元気のために、今、大人ができること・・・何かないでしょうか?
元気の素のヒントは「自己効力感」:自分が外界に働きかけると変化を起こすことができる・・・と感じられること・・・です。働きかけに応じて「応答性」、あまり時間をかけずにすぐに「随伴性」変化が起こると、自分の周りの世界に「期待」をもって、盛んに働きかけようとします。ワクワク、イキイキ・・・「元気」な姿です。
 
 子どもたちのまわりに「応答的」「随伴的」な現象をふやすこと・・・一つのアイディアです。シャボン玉、起き上がりこぼし、びっくり箱、高い高い、いないいないばあ 、一本橋こちょこちょ・・・子どもたちの好きな遊びやおもちゃには、「応答性」「随伴性」がたくさん含まれています。

 子どもたちのがっかり(期待はずれ)を減らすこと・・・これも役に立つと思います。大人との小さな約束が守られることで、「どうせダメだ・・・(自己効力感の逆の無力感)」を減らすことができます。

 そして、子どもたちに肯定的なまなざしを送ること・・・子どもたちは、これは止めた方がいいかな?と迷ったとき、何か難しい場面にぶつかったとき、何かがうまくいったとき、そばに居る、信頼できる大人の方を見ます(社会的参照)。そのときの大人の表情、まなざし、のサイン(ダメダメ! 大丈夫! うまくいったね!)によって、行動を止めたり、勇気をもって進んだり、うれしくなってもっと頑張ったりします。やはり「元気」な姿です。

 どの働きかけも、大人が子どもたちに気持ちを向けている・・・ことが共通しています。ただ、現代の大人はみんな忙しく、ゆったり、のんびり、子どもたちに気持ちを向ける時間がありません。でも、子どもたちの「元気」のために、きっと、効果は絶大な気がします。

 「きっと」などと言っていないで、科学的に検証しないと・・・ですね。
(科学的ではない文章ですが、エッセイということで、ご容赦ください)

跡見学園女子大学 心理学部 臨床心理学科 教授 松嵜くみ子

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